ワンちゃんのトリミングは毛質や体質に合わせて

ワンちゃんなどのペットに美容のケアを行うなどということは、50年前には考えられもしませんでした。

しかし、深く愛情を注いで飼育され、ペットが家族の一員となっている現在では、定期的にグルーミングに通うことは、かなり一般的になっています。

この傾向は、今後も続くと思われます。ワンちゃんの登録件数などは横ばい状態ですが、トリミングに掛ける費用は増加傾向にあり、トリマーの仕事も広く認知されつつあり、働き先が近い将来激減する可能性は少ないでしょう。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、トリマーの資格は民間資格で、美容師さん、理容師さんと似ているのですが、そちらは国家資格で国の認定資格、トリマーの資格はそれぞれの団体、協会、企業などが認定、発行している資格になります。

では、専門学校でないトリミングスクール、通信教育などが独自で出している資格、大げさな話し知り合いのトリマーさんで勉強し、トリミングを覚えたので、そのトリマーさんから「もう大丈夫よ」と言ってもらって認定されたのも良さそうですが、

実際には、いくらトリミングが上手く、知識があり接客が良くても、その店の責任者、開業はできません。以前は、半年以上の実務経験のみでも良かったのですが、この1年くらいで各市町村の保険所の指導があり、資格、学歴など一定の資格要件を満たしていなければ、店の責任者、開業に必要な「動物取扱責任者」にはなれなくなりました。

「動物取扱責任者」にならないと、責任者、開業する事は無理ですが、そもそもトリマーとして働く、トリミングをやりたいだけなのであれば資格や知識面は要らないと言えば要りません。

資格とトリミング技術は別物ですし、既に開業されている方の中にも資格を持っていない、専門学校を出ていないトリマーを知っています。その方は資格はありませんが、ワンちゃん愛からか知識も豊富ですし、接客もイイ、技術もあるお客様も付いておられ、人気のお店の様です。いわゆるカリスマトリマーですね♪

少しグレーな部分をお話ししましたが、「トリマーになりたい」、「トリミングをやってみたい」という先ずは気持ちからだと思います。

気持ちと言っても、なかなか実際には難しいトリマー、トリミング彡

どっちなの？って思われるかと思いますが、お客様のワンちゃんをお預かりして、トリミングをさせて頂くので、お金を頂くだけでなく、責任が伴います。

愛犬を預けるお客様もトリマー以上に愛犬への想い入れは強く、例えば「ケガをさせてしまった」、「頼んでトリミングと違う」、「うちの子の様子がおかしい」となり、トラブルになった時、お詫び、説明だけでなく、その処置の対応、フォローが出来るか？納得していただけるか？

そもそも、そんな資格もないトリマーに大事な愛犬をお任せ頂けるか？など気持ちだけでは厳しい事も事実です。